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ボトックスでたるみは解消できる?エラがたるんでしまうデメリットとボトックスリフトについて解説

口元や首周りのたるみは老けて見られる原因になりやすく、なんとかして改善したいと思っている方も多いです。

口元のたるみには表情筋に直接作用するボトックス注射が効果的ですが、首周りの皮膚のたるみを治療するには、ボトックスリフトという治療方法もあります。

ボトックスリフトは、ボツリヌストキシン製剤を用いた治療方法の一つで、表情筋ではなく皮膚の浅い位置に少量ずつ注入していく特徴を持っています。

ボトックスは表情筋の緊張によるシワ改善に用いられることが多い治療法ですが、たるみに対してはどのような効果をもっているのでしょうか。

この記事では、たるみ改善のためのボトックス治療の種類と、エラボトックスのデメリットについて解説しています。

フェイスラインのたるみにはボトックスが効果的

ボトックス たるみ

ボトックス注射は、ボツリヌストキシン製剤が筋肉の過剰な緊張を和らげることを利用した美容治療です。

主な目的は、眉間や目尻のシワを改善したりエラ張りやふくらはぎの筋肉太りを解消したりすることにあります。

フェイスラインのたるみ解消には、口角の上げ下げに関わる筋肉に注射を行うことで対応可能です。

フェイスラインのたるみの原因

フェイスラインのたるみの原因は主に3つです。表情筋のバランスのくずれ、皮膚組織内の水分不足、皮下脂肪の増加です。

皮膚が乾燥することで、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分のバランスが崩れます。

皮膚組織内に繊維状で存在するコラーゲンは、エラスチンで繋ぎ止められることで周辺組織を支える網の働きをしています。

皮膚の水分量が減るとこの構造を維持できなくなり、そこへ皮下脂肪が蓄積することで重力に耐えられず下に向かって垂れ下がります。

これがフェイスラインがたるんでしまう仕組みです。

ボトックスによるリフトアップのメカニズム

ボトックスを顎周辺の筋肉に注射することで、フェイスラインの引き締め効果を得ることができます。

顎から頬にかけての表情筋組織には、皮膚を上向きに引っ張る抗重力筋と下向きに引っ張ろうとする広頚筋の二種類の筋肉が存在します。

通常はこの二つの筋肉が拮抗しあっているため、自然な輪郭を維持することができています。

しかし、加齢によって広頚筋は維持されるものの抗重力筋が衰えてしまうため、下向きにかかる力の方が強くなります。そしてたるみが進行してしまいます。

フェイスラインのたるみ治療を行う場合、ボトックス製剤の注射によって広頚筋の働きを抑えつつ、頬を細かくタイトニングしていくことが重要です。

下向きに働く筋肉の力を抑えて、皮膚組織の全体的な引き上げを目指します。

ボトックスとボトックスリフトの違い

ボトックス たるみ

たるみの種類によっては、通常のボトックス注射よりもボトックスリフトの方が適している場合もあります。

ボトックスリフト、あるいはマイクロボトックスと呼ばれる治療方法は皮膚のリフトアップに用いられる治療方法の一つです。

ボトックスとマイクロボトックスの大きな違いは、製剤を注入する位置と治療の目的です。

  • ボトックス…表情筋に注入。筋肉の緊張を解消してシワを改善
  • マイクロボトックス…皮膚組織の浅い位置に注入。軽度のシワ解消や肌の引き締めに効果的

マイクロボトックスによってたるみを解消できる仕組みについて解説しましょう。

マイクロボトックスのたるみ改善効果

マイクロボトックスとは、皮膚組織の中間に位置する真皮層に少量のボトックス注射を行う治療方法です。表情筋の表面をくるんでいる繊維に作用することで、皮膚を引き締める効果をもたらします。

また、表情筋と皮下組織の間にあるSMAS筋膜という部分にも影響します。SMAS筋膜は皮下組織の土台であると同時に筋肉の動きにも影響を与えるコラーゲンの膜です。

マイクロボトックスは、真皮層に緻密な製剤注入を行うことで、筋膜の中でも最も外側にある外筋膜の緊張をほぐすことができます。

その結果表情筋がスムーズに動けるようになり、フェイスリフトの効果を得ることも可能になります。

ボトックスのデメリットに、筋肉が急激に弛緩して表情が不自然になってしまうというものがあります。

ボトックスリフトはこの副作用を防いで引き締まった美しい見た目を作り出す治療方法です。

ボトックスリフトに関しては以下の記事でも解説しています。参考にしてください。

マイクロボトックスリフトにデメリットはある?よくあるQ&Aも紹介

マイクロボトックスリフトは目の下のシワにおすすめ!原因や他の施術も紹介

マイクロボトックスと水光注射の違いとは?それぞれの効果やメリットについて解説

ボトックスリフトで治療できる首元のたるみ

ボトックス たるみ

たるみが目立ちやすい部分は、主に頬からフェイスラインにかけての部位と顎から首元にかけてです。

フェイスラインのたるみ改善には、広頚筋へのボトックス治療が効果的ですが、首元への治療はボトックスリフトが用いられる場合があります。

マイクロボトックスによって首元たるみを解消する仕組みについて解説しましょう。

首元のたるみの原因と治療

首周辺の皮膚は、顔よりも薄いためたるみが目立ちやすい特徴を持っています。筋肉量が減る、乾燥が進む、皮下脂肪が蓄積されるなどの原因で組織がたるんでしまうメカニズムは顔周辺と同じです。

また、スマートフォンの使いすぎなど視線が下向きになっている状態が長く続くと、筋肉の衰えが加速しよりたるみを悪化させてしまいます。

対処法として、筋トレや姿勢の改善も効果的ですが、ボトックスで下向きにはたらく筋肉を衰えさせることでも解消できます。

マイクロボトックスを施術すると筋膜組織の緊張がほぐれ、その下にある筋肉の動きもなめらかになります。その結果、首周辺のリフトアップが可能になります。

ボトックスリフトは重度のたるみには不向き

ボトックス たるみ

ボトックスリフトは、軽度のシワや初期のたるみの治療に適している特徴があります。つまり、表情筋の緊張による深いシワや重度のたるみには効果を発揮しづらい注意点があります

頬の皮膚が大きく垂れてしまっている、筋肉量の低下によって顔全体がたるんでしまっているといった症状には、ボトックスリフトではなくほかの治療方法の方が適している場合もあります。

糸リフトやヒアルロン酸注射など、顔の悩みや症状の進行度合いに合わせて効果を発揮しやすい施術方法を選ぶことが重要です。

エラボトックスによってたるみが酷くなるデメリット

ボトックス たるみ

エラ張りの治療であるエラボトックスは、繰り返すことで顎周辺の皮膚にたるみができるというデメリットを持っています。

咬筋の発達を改善することで、顎の両側が外向きに張り出した状態を治療する方法なのですが、なぜたるみの原因になってしまうのでしょうか。

エラボトックスは40代以降たるみの原因になる?

ボトックスは永続的な効果をもたらす治療法ではありません。エラ張りを目立たなくさせる効果を維持するためには、定期的に治療を繰り返す必要があります。

しかし、女性は40代〜50代にかけて、エラボトックスを施術した箇所がたるみやすくなる場合があり、注意が必要です。

原因の一つは、40歳前後からホルモンバランスの乱れによって筋肉の量が急速に減り始めることです。

女性ホルモンのエストロゲンが分泌されなくなっていく影響で筋肉の量が減少します。そして表情筋の力が弱くなり、顔全体がたるみやすくなります。

加えて、複数回にわたるエラボトックス治療もたるみを加速させる原因です。ボツリヌストキシンの影響で顎周辺の筋力が痩せてしまう場合があるからです。

エラボトックスでたるみができる仕組みです。

1.肉繊維が縮小され、エラ張りが改善するとともに伸びていた皮膚が余ってしまう

2.加齢による筋肉量低下で表情筋が皮膚組織を支える力が弱くなる

3.顎周辺の皮膚がたるむ

たるみ予防を考えるなら、エラボトックスのやり過ぎには要注意です。適切な回数を知った上で、治療を継続するようにしましょう。

エラボトックスの適正量の目安

エラボトックスで効果を得るには、筋肉の発達具合に対し適切な量を用いなくていけません。筋肉が大きくなりすぎている場合には多めに、反対に小さい場合には少量を施術する必要があります。

エラボトックスに用いられるボトックス製剤の目安は、40〜60単位です。咬筋が大きく発達している場合には60単位程度、軽度のエラ張りに場合には40単位以下で対応することが理想的ということです。

たとえば、軽度のエラ張りに対して多量のボトックス注射を行った場合、筋肉が収縮しすぎる影響で皮膚がたるむほか、噛む力が弱くなるなどの副作用が現れる可能性があります。

自分のエラ張りの状態に沿った量で治療を受けることができれば、将来的な顎周りのたるみを予防することにつながります。まずは信頼できるクリニックで診察を受けることが重要です。

ボトックスの単位

ボトックスの一単位とは、ボツリヌストキシン製剤の効果を表しています。ヒアルロン酸注射におけるmlに相当する基準です。単位数が高いほど筋肉に働きかける力が強く、低くなれば弱くなると考えておいてください。

通常は、ボトックス一瓶分が100単位であり、注射する際に生理食塩水で希釈されて単位数が引き下げられます。

ボツリヌストキシン製剤は粉末状で保存されているものが多く、治療の際に必要な単位になるように量を調整しなくてはいけません。

患者さん一人一人のエラ張りの状態に合わせて単位を加減することが治療のポイントであり、医師の経験や技術力が求められます。

まとめ

ボトックスによるたるみ改善治療について解説しました。

注意すべきなのが、エラ張り改善のためにボトックスを繰り返すと却ってたるみの原因になる場合があること、進行してしまったたるみはボトックスリフトでは対処しきれないことです。

今泉スキンクリニックでは、患者さんの肌の状態や治療後のデザインの希望を丁寧に聞き取りすることで、一人ひとりにとってベストな仕上がりになることを目指しています

ボトックスリフトは量や回数、場所を慎重に判断し、患者さんの希望に沿う治療をこころがけています。

フェイスラインや首元のたるみに悩んでいる方、ボトックスを試してみたいと考えている方は、ぜひお気軽にご相談ください。