しわやたるみが気になり、ダウンタイムや副作用の少ないボトックス注射を検討している人もいるでしょう。
ボトックス注射は、ダウンタイムや副作用の少ない施術ではありますが、施術前や後には避けるのが望ましいNG行動があります。
NG行動をしてしまうと、ボトックス注射の効果が十分に感じられなかったり、ダウンタイムが伸びたりするかもしれません。
この記事では、ボトックス注射とはどのような内容なのか、注射できない人の特徴、施術前と後の避けるのが望ましいNG行動を紹介します。
ボトックス注射を検討している人は必ず最後までご覧ください。
ボトックス注射とは?
そもそもボトックス注射とは、ボツリヌス菌の毒素(ボツリヌストキシン)が含まれた製剤を注射で注入する施術です。
ボトックス注射は、メスを使用せず注射を使用するためダウンタイムが少なく、比較的手軽に受けられる施術として人気があります。
ただ、ボトックス注射の効果は永久的ではなく一時的なものです。
効果が持続するのは4〜6ヶ月程度であり、効果を感じられるピークは施術後1ヶ月経ったころで、そこからは緩やかに元の状態に戻っていきます。
効果を持続させるためには、ボトックス注射の効果が切れる頃に再度施術を受ける必要があります。
期待できる効果
ボトックス注射といえば、シワの改善は多く知られていますが他にも期待できる効果があります。
- シワの改善
- 小顔効果
- 部分痩せ効果
- 多汗症改善
まず、シワの改善は笑った際に出る眉間や目尻などに出てくる表情ジワに効果的で、ボトックス注射で筋肉の動きを抑制するとシワが出にくくなるでしょう。
次に、小顔効果ですが耳の下やアゴ周辺にあるエラが膨らんでいる場合、エラ部分に注射を行うと、エラ部分の筋肉が萎縮し小顔効果が期待できます。小顔効果での、筋肉の萎縮は部分痩せの効果も期待できます。
部分痩せとして人気なのはふくらはぎです。
日常的にヒールを穿いている人であればふくらはぎに筋肉がついて太く見えることを悩んでいるかもしれません。
ふくらはぎにボトックス注射を行うと、筋肉の動きが抑制されふくらはぎの部分痩せ効果が得られるでしょう。
最後に、多汗症改善ですがボトックス注射を行い交感神経に対して製剤が作用し、注射を行った範囲は汗の分泌量が少なくなります。
ダウンタイムの期間と症状
ダウンタイムが少ないボトックス注射ですが、まったくダウンタイムが無いわけではありません。
ダウンタイムの期間としては数日〜1週間、長くても1ヶ月程度で納まる場合が殆どです。
出る可能性がある症状としては、おもに6つあります。
- 痛み
- 赤み
- 腫れ
- 内出血
- 表情の引きつり
- まぶたの下垂
痛みや赤み、内出血は注射による症状であり、使用する注射針が細ければこのような症状は軽減する場合が多いです。
痛みなどが不安であれば、できるだけ細い針での注射を選ぶとよいでしょう。
ボトックス注射ができない・避けるのが望ましい人の特徴
ボトックス注射はダウンタイムが少なく、シワなどの悩みを解消できるため人気の施術になっています。
しかし、なかにはボトックス注射ができない・避けるのが望ましい人の特徴があります。
ここでは5つ紹介するため、当てはまる人は施術を避けてください。
どうしても、施術したい場合は一度カウンセリングを受けて、ほんとうにボトックス注射を避けるのが望ましいのか、他に最適な施術は無いのか相談してみると良いでしょう。
妊娠希望があるまたは妊娠や授乳中である
ボトックス注射は、ボツリヌス菌の毒素を使用した施術のため妊娠や授乳中の人の場合、わが子に影響を及ぼす可能性があります。
明確にボトックス注射がわが子にどの程度影響を及ぼすのかは、ハッキリとしていません。
しかし、海外ではボトックス注射を受けた妊婦が自然流産をしたといった記録も残っているため、殆どの病院では、妊娠や授乳中の施術は避けられています。
また、施術後しばらくはボツリヌス菌の毒素が体内に残っているため、妊娠も避けるのが望ましいとされています。
女性の場合は施術後2回の月経がくるまで、男性の場合は施術後3ヶ月経過するまでは施術の影響が残っているとされています。
そのため、妊娠希望がある人も施術は避けるようにされています。
3ヶ月以内にボトックス注射を受けた
ボトックス注射は永久的な物ではなく、一定期間が過ぎれば効果が無くなってしまうため定期的に施術を受ける人も多いです。
しかし、次回の施術までの期間は3ヶ月程度空けるようにといわれています。
病院によっては3ヶ月以上空けるように指導していることもあります。
3ヶ月以下の短期間に施術を繰り返してしまうと、ボツリヌス菌の毒素に対する抗体ができる場合があります。
抗体ができてしまうと、ボトックス注射の効果が得られなくなってしまう可能性が高いです。
次の施術はいつ頃がよいのか、必ず医師の指示に従ってください。
以前のボトックス注射でアレルギー症状が出た
稀なケースではありますが、ボトックス製剤を作るときに使用されるタンパク質と反応してアレルギー症状が出る場合があります。
主なアレルギー症状は以下のとおりです。
- 腫れ
- かゆみ
- 蕁麻疹
- 喉の違和感
- 動悸
- 息切れ など
症状は比較的軽い場合が多いですが、なかにはアナフィラキシーショックを起こす可能性もあります。
そうなると命の危機にもつながるため、一度アレルギー症状が出た方は再度ボトックス注射を受けるのは避けましょう。
神経筋接合部の疾患がある
神経筋接合部の疾患とは、末梢神経から伝達される信号が神経筋接合部に出現する抗体によりうまく筋肉に信号を伝えられず筋力が低下してしまう疾患です。重症筋無力症や筋萎縮性側索硬化症などの神経筋接合部の疾患がある場合はボトックス注射を行うと症状が悪化し、最悪の場合は呼吸困難につながる可能性があります。
非常に危険なため、ボトックス注射は行えません。
筋弛緩剤などなんらかの薬を服用している
筋弛緩剤など服用している薬の種類によっては、ボトックス注射の効果がですぎてしまい副作用が目立ったり、思わぬ症状が出たりする可能性があります。
ボトックス注射の際には服用を避けた方がよいといわれている薬は以下のとおりです。
- 筋弛緩剤(ダンロトレン)
- アミノグリコシド系抗菌薬
- テトラサイクリン系抗菌薬
- リンコマイシン系抗菌薬 など
これら以外にも、ボトックス注射との併用を避けた方がよい薬はあります。
何か薬を服用している場合は、必ずカウンセリングの際に医師へ確認するようにしましょう。
ボトックス注射当日に避けるのが望ましいNG行動7選
最後に、ボトックス注射後に避けるのが望ましいNG行動を7つ紹介します。
ダウンタイムが短く、症状も軽いボトックス注射ですが、このようなNG行動をしてしまうとダウンタイムが長引いたり、思わず症状が出てしまったりする可能性があります。
施術後はできるだけ、避けるようにしてください。
注射部分を触る・マッサージ
注射部分は一見傷が無いように見えてしまいますが、注射針による小さな傷がある状態です。
注射部分を触ってしまうと、細菌が侵入して感染症を発症する可能性があります。
また、マッサージは感染症を引き起こすだけではなく注入したボトックス製剤が他の場所に流れてしまう場合があります。
他の場所に流れてしまうと、効果を得たかった場所に効果を感じられなかったり希望していなかった場所に効果がでてしまったりするかもしれません。
施術後は5日間は、できるだけ触らないように注意しましょう。
洗顔はこすらない
ボトックス注射後当日の入浴や洗顔は基本的に可能です。
施術後すぐにメイクをしてもよいとしている病院もあります。
しかし、顔にボトックス注射を行った場合、洗顔をする際にこすってしまうと、先程も触れたような、感染症の危険やボトックス製剤が他の場所に流れてしまう可能性があります。
しっかりとメイクをしてしまうと、落とすためにしっかりとクレンジングでこする必要が出てくるため、施術後5日程度は薄めのナチュラルメイクを心がけましょう。
姿勢
ボトックス注射後は疲れてしまうかもしれませんが、施術後3時間は横にならないようにしてください。
施術後すぐに横になってしまうと、注入したボトックス製剤が定位置に定着せずに他の場所に流れてしまうためです。
また、施術当日の就寝の際には、施術を行った部分にベッドや枕の圧力が掛かってしまうと、ボトックス製剤が他の場所に流れる可能性があります。
できるだけ、横向きで寝るなど圧力が掛からないように工夫してください。
長時間の入浴やサウナ
ボトックス注射を行った当日の入浴は可能ですが、長時間の入浴やサウナは1週間程度避けてください。
長時間の入浴やサウナは、血行が促進され腫れや赤み、内出血などの症状が生じたり、悪化したりする原因になります。
サウナや湯船は避けて、ぬるま湯のシャワーで洗う程度にしておきましょう。
飲酒
長時間の入浴やサウナと同様に、飲酒をすると血行が促進され、腫れや赤みが生じたり悪化したりする可能性があります。
最低でもボトックス注射を受けた当日は避けるようにしてください。
激しい運動
ボトックス注射後、日常生活を送る程度の家事や歩行をする分には問題ありません。
しかし、ジョギングやダンス、ジムなどの激しい運動は、施術後1週間程度は避けてください。
運動も血行を促進する物であり、腫れや赤みなどの症状が生じたり悪化したりする可能性があります。
妊娠
先程も触れましたが、ボトックス注射で注入するボツリヌス菌の毒素には、流産や肢体の不自由な子供を出産するリスクが高まる可能性があるとされています。
はっきりとした事例があるわけではなく、未確定の部分が多いため、必ず流産する、肢体の不自由な子供が生まれるわけではありません。
しかし、殆どの病院では施術後女性であれば2回の月経が終わるまで、男性であれば施術後3ヶ月は避妊することを推奨しています。
ボトックス注射後はできるだけ妊娠は避けるようにしましょう。
まとめ
この記事では、ボトックス注射とはどのような内容なのか、施術できない人の特長、施術前と後の避けるのが望ましいNG行動を紹介しました。
ボトックス注射はシワの改善や小顔効果などが期待でき、ダウンタイムも少ない施術です。
しかし、妊娠・授乳中の人や一定の疾患がある人、該当する薬を服用している人は施術できない場合があります。
また、施術後は注射部分を触ったり、入浴やサウナに入ったりするとダウンタイムが悪化したり長引いたりする可能性があります。
不安な部分はあらかじめ、カウンセリングの際に医師に相談し、病院で注意された行動やここで紹介したNG行動は避けるようにしましょう。
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また、国内外のドクターと情報交換を行い、常に最新の情報と技術の提供に努めるなど、ボトックスを知り尽くした数少ない医師の1人です。
ボトックス注射で考えられるリスクを回避することはもちろん、一人ひとりの顔立ちを最も魅力的にする黄金バランスを考慮した上で、より自然で美しい仕上がりを実現します。