顔の印象は目元はもちろん、口角によっても大きく変わります。
口角が下がっていると、怒って見えたり実年齢より老けて見えてしまったりします。
そう見られないために、おすすめの美容治療の1つが口角へのボトックス注射です。
口角へボトックス注射を行うと、口角がきゅっと上に上がるため、明るく若々しい雰囲気になります。
この記事では、口角ボトックスの特徴や知っておくとよいデメリット、口角ボトックスに向いている人の特長などを紹介します。
顔の雰囲気が暗く悩んでいる人、口角ボトックスに興味がある人はぜひ最後までご覧ください。
口角ボトックスの特徴
まずは口角ボトックスとはどのような施術なのか、どのような効果が期待できるのかなどを紹介します。
口角ボトックスに興味がある人は、まずどのような施術なのかを知っておきましょう。
口角ボトックスとは?
口角ボトックスのボトックスとは、ボツリヌス菌の毒素を使用した薬剤を注射して筋肉をリラックスさせる施術です。
ボトックス注射を口角に行うことが「口角ボトックス」になります。
ボツリヌス菌の毒素を使用していますが、分解・精製しているためボツリヌス菌に感染するわけではありません。
ただ、ボツリヌス菌の毒素を使用している点には変わらないため、妊娠中や授乳中であれば胎児や乳児に悪影響を与えてしまう可能性があります。
そのため、多くのクリニックでは施術NGとしている場合が多いです。
期待できる効果
口角ボトックスで期待できる効果は大きく3つです。
- 表情が明るくなる
- 若々しくなる
- 口元のシワの改善
口角ボトックスを行うと、口角下制筋(上唇と口角を下に引っ張る役割がある筋肉)の働きが弱まり口角が下がりにくくなります。
しかし、口角を引き上げる力は持続されるため上記のような効果が期待できます。
口角下制筋が発達してしまうと凝り固まり口角が下がってしまったり、自然な表情を保つのが難しくなったりします。
そのため、口がへの字になってしまい、不機嫌に見えたり老けて見えてしまったりするかもしれません。
口角下制筋が凝り固まる原因にはいくつかあります。
- 慢性的なストレス
- 歯ぎしり
- 口をすぼめる
- 下を向いていることが多い
- 無表情の時が多い
- 噛む回数が少ない など
軽度の凝り固まりであればマッサージなどで改善する場合もあります。
ただ、長年の凝り固まりはマッサージなどで改善は難しいため、簡単に改善させたい場合は口角ボトックスなどの施術を受けるのがおすすめです。
口角ボトックスの種類
口角ボトックスで注入されるボツリヌストキシン製剤には、大きく5つの種類があります。
- ボトックスビスタR(アラガン社)
- ボトックスR(アラガン社)
- ボツラックス(ヒューゲル社)
- コアトックス(Medytox社)
- ニューロノクス(Medytox社)
ただ、実際に「ボトックス」と呼ばれる製剤はアメリカのアラガン社製のボトックスビスタRとボトックスRのみです。
「ボトックス」はアラガン社の登録商標になっています。
厚生労働省の承認を受けているのは唯一ボトックスビスタRのみで、世界シェアNo.1です。
アラガン社以外の物であれば、安さが特長の韓国製も多く流通していますが厚生労働省からの承認は受けていません。
しかし、使用は違法ではなくジェネリック医薬品として使用されています。
金額面だけではなく、それぞれメリット・デメリットなどがあるため医師や看護師と相談しながら、自分に最適なものを選びましょう。
口角ボトックスの知っておくとよいデメリット
口角ボトックスを行うと明るく若々しい雰囲気になります。
しかし、口角ボトックスには知っておくとよい4つのデメリットがあります。
- 効果は有限
- ダウンタイムや副作用がある
- 左右差が生まれる可能性がある
- 口元が動かしにくい
それでは、それぞれ詳しく紹介します。
効果は有限
口角ボトックスだけではなく、ボトックス施術の効果は施術から早くて数日で表れますが、永久的に続くわけではありません。
どこに施術するのか、どれくらいの量を注入するのか、その人の体質などで多少差は出ますが、口角ボトックスの場合は3〜4ヶ月程度で効果が消失します。
そのため、ボトックスの効果を持続させるためには、3〜4ヶ月に1度のペースでボトックス注射を続ける必要があり、効果を維持させるためには費用と時間と手間が必要です。
ダウンタイムや副作用がある
切開やリフトなどの施術よりもボトックス注射はダウンタイムや副作用は軽いといわれていますが、ダウンタイムや副作用がないわけではありません。
ダウンタイムの期間は1週間程度で治まる場合が多いです。
また、以下のような副作用が生じてしまう可能性があります。
- 注射部の赤みや腫れ
- 内出血
- 痛み
- 表情が不自然になる
- 笑顔に違和感がある など
副作用には、体質や施術後の過ごし方も影響します。
できるだけ、副作用を小さく抑えたい場合であれば、施術は血行が良くなるような長時間の入浴や飲酒、激しい運動、注射痕をこするなどは避けるようにしましょう。
左右差が生まれる可能性がある
同じ人の顔であっても、左右の筋肉の付き方や普段の使い方の癖などが違い同量のボトックスを注射すると左右差が生まれてしまう可能性があります。
多くのクリニックでは、もともと左右差がある点を考慮してボトックスを注入する量を調整します。
しかし、もともと左右に明らかな差がない限り完璧に見極めるのは難しく、注入後に左右差が生まれてしまうかもしれません。
不安な場合は、初回は少量だけを注入し、2回目は初回の違和感や左右差を考慮してしっかりと注入する方法があります。
口元が動かしにくい
口角ボトックスとは、ボツリヌス菌の毒素を使用した薬剤を注射して筋肉をリラックスさせる施術です。
そのため、注入場所を間違えたり注入量が多すぎたりすると、効果を得たい口角以外の筋肉にも作用してしまい、口元が動かしにくくなる可能性があります。
ボトックス注射は注入すればする程、効果が得られるものではありません。
注入量は医師と相談のうえで判断するようにしましょう。
また、注入場所を間違える点については施術者の技術不足である場合が殆どです。
施術を行うクリニックを選ぶ際には、実績などをしっかりと調べておきましょう。
仮に施術後、口元が動かしにくくなったとしてもボトックスの効果は、3〜4ヶ月で効果が消失するため、自然と元に戻る場合が多いです。
しかし、不安な場合は施術を行ったクリニックに相談してみましょう。
口角ボトックスに向いている人の特徴
ここでは、口角ボトックスがどのような人に向いているのか4つの特徴を紹介します。
- 口角が下がっている
- 表情が暗い
- 怒っていると勘違いされやすい
- 歯を食いしばっている
それでは、くわしく見ていきましょう。
口角が下がっている
まずは、常に口角が下がっている人です。
口角が下がっていると、無表情に見えてしまい関わりにくい印象を人に与えてしまうかもしれません。
また、口角が下がっている状態を放置してしまうと、印象だけではなく口元のしわやたるみの原因になります。
口元にしわやたるみがあると、実年齢よりも老けて見えてしまうため、気になる方には口角ボトックスが向いています。
表情が暗い
なんとなく表情が暗く見えてしまう人にも口角ボトックスは向いています。
表情が暗く見えてしまう人は表情筋が衰えており、口角が下がってしまっている場合があります。
日常的に笑わない人は表情筋をあまり動かす機会がないため、表情筋が衰え口角が下がりやすいです。
口角ボトックスを行うと、口角下制筋の働きが弱まり口角が下がりにくくなるため、口角が上がり、表情を明るく見せることができるでしょう。
怒っていると勘違いされやすい
人から「なんで怒ってるの?」「不機嫌そう」と勘違いされてしまう人も口角ボトックスがおすすめです。
怒っている、不機嫌そうと思われてしまうと、話しかけられにくくなったり周りの人によけな気を使わせたりしてしまうかもしれません。
怒っていると勘違いされる理由も口角が下がっているからである場合が多いです。
口角ボトックスを行うと口角が上がるため、怒っている、不機嫌そうと勘違いされることも減るでしょう。
歯を食いしばっている
歯を食いしばる癖がある人は、脱力が苦手である場合がありますがそういった人にも口角ボトックスは効果的です。
歯を食いしばっている人は、口角の下側にある口角下制筋がかたまってしまい口角が下がる原因につながります。
歯を食いしばることが癖になっている場合は、意識的ではなく無意識で行っているため自力で癖を治すのは難しいです。
そこで口角ボトックスを行うと薬剤を使って筋肉の緊張や硬化を緩めるため、歯を食いしばる癖がある人でも口角を上げやすくなります。
口角ボトックスの料金目安
口角ボトックスを行うための料金は、使用する薬剤の種類、量などによって変動しますが多くの場合1〜5万円が目安です。
施術に使用される薬剤がアメリカのアラガン社のボトックスビスタRであれば多少高くなってしまいますが、厚生労働省が認めた安全性の高さがあります。
韓国製の薬剤であれば、比較的安価で施術が受けられますが、厚生労働省の認証はありません。
認証がない=危険・使用禁止ではありませんが、不安な人は多少高くてもボトックスビスタRを選ぶとよいでしょう。
また、ボトックス注射で期待どおりの効果を得るためには施術を行う医者の技術力が必要です。
安すぎる場合は、技術が不十分な医師が施術に当たる可能性があります。
安い場合は、なぜ安いのか、技術面に不安はないのかなどを必ず確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、口角ボトックスの特長や知っておくとよいデメリット、口角ボトックスに向いている人の特徴などを紹介しました。
口角ボトックスのボトックスとは、ボツリヌス菌の毒素を使用した薬剤を注射して筋肉をリラックスさせる施術になります。
表情が明るくなる・若々しくなる・口元のシワの改善などの効果が期待できます。
一方で、効果が有限であったりダウンタイムや副作用が出るなどのデメリットもあるため、施術前にはしっかりとデメリットも知っておきましょう。
今泉スキンケアクリニックでは、院長がカウンセリングから施術までのすべてを行っています。
院長は、国内外のドクターと情報交換を行い、常に最新の情報と技術の提供に努めるなど、ボトックスを知り尽くした数少ない医師の1人です。
ボトックス注射で考えられるリスクを回避するだけではなく、顔立ちを最も魅力的にする黄金バランスを考慮して、より自然で美しい仕上がりを実現します。
ボトックス注射時の痛みが不安なのであれば麻酔クリームも無料で使用できるため、ぜひカウンセリングの際に相談してみましょう。