目の下にできたシワは、目立ってしまうことや、ファンデーションを塗ると余計にわかりやすくなることから、メイクで隠そうとしても難しい部分です。
顔の中でも、気になりやすい部分である目元のシワには、マイクロボトックスリフトがおすすめです。
この記事では、目の下のシワができる原因やできる部位、マイクロボトックスリフトについて紹介したあと、その他におすすめの施術も解説します。
目の下のシワが気になっている方、美容医療でシワを改善させたい方は、ぜひご参考ください。
目の下のシワができる原因
そもそも、目の下にシワができるのはなぜなのでしょうか?まずは、目のシワにシワができる原因を紹介します。
乾燥
肌は、乾燥するとちりめんジワと呼ばれる小さなシワができやすくなります。目元は皮膚が薄く、皮脂の分泌も少ない部分であることから、乾燥しやすいのが特徴です。
日頃から保湿管理を怠らないことが重要ですが、それ以外にも洗浄力が高い洗顔料を使用していたり、ゴシゴシと目元を洗ってしまったりすることも、乾燥の原因となります。
また、目元に刺激を与えすぎることは乾燥を招くため、間違ったスキンケア方法や花粉症で目をこすりがちという方も注意が必要です。
加齢
真皮内に存在するコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は、美肌成分として重要な役割を担っていますが、20歳頃をピークに生成量が減り、加齢とともにハリや弾力、うるおいを失っていきます。
そうなると、目元にシワができやすくなるだけではなく、たるみができてクマのようになってしまうこともあります。
眼精疲労
パソコンやスマートフォンを見る機会が増えていることで、いつの間にか目元にシワができてしまうことがあります。
日常的に目を酷使することで、目元周辺の血行が悪くなり、栄養や水分が不足してシワの原因となります。
紫外線
紫外線は、肌の表面にダメージを与えて乾燥を引き起こし、シワができやすい環境をつくるだけではなく、真皮内のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が生成されにくくなってしまうため、少しの外出でも日焼け止めを欠かさず塗ることが重要です。
目の下のシワにおすすめのマイクロボトックスリフトとは
ここからは、目の下のシワにおすすめのマイクロボトックスリフトについて詳しく紹介します。
施術方法
ボトックス注射は聞いたことがあっても、マイクロボトックスリフトという施術を知っている方は少ないのではないでしょうか?
マイクロボトックスリフトは、ボトックス注射で使用されるボツリヌストキシン製剤を、真皮層に注入してシワを改善させる治療です。
通常のボトックス注射は、筋肉の動きを抑制する働きがあり、筋肉層に注入するものですが、マイクロボトックスリフトは、筋肉層には薬剤を注入しないため、ボトックス注射で起こる可能性がある表情の喪失などの心配がありません。
筋肉の機能は温存したまま、ボトックス製剤の効果を広範囲に行きわたらせるため、目元のシワにお悩みの方にもおすすめできる治療です。
なお、当院のマイクロボトックスリフトについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。
効果
マイクロボトックスリフトは、目の下のシワ以外にも以下のような場所に効果を発揮します。
- 額のシワ
- 毛穴の開き
- フェイスラインのたるみ
- 首の小ジワ
- 鼻の毛穴引き締め など
筋肉の働きを温存しつつ、たるみを引き締めたり、小ジワなどを目立たなくしたりできることに加え、毛穴の開きや過剰な皮脂分泌を抑えるため、日中の化粧崩れを解消させる効果もあります。
マイクロボトックスリフトは、一般的に3~4日で効果が表れ、その効果は個人差がありますが3~4ヵ月持続します。
効果は一定期間で切れてしまうため、持続させたい方は数ヵ月ごとに施術を受ける必要があります。
副作用
マイクロボトックスリフトで起こる可能性がある副作用は、以下のような症状です。
- 赤み
- かゆみ
- 内出血
- 痛み
- アレルギー反応 など
副作用は必ず起こるものではありませんが、注射針を刺すことで赤みや内出血などが起こる可能性があります。
また、施術直後はボトックス製剤を注入した部位にボコッとした腫れや注射針の跡が目立ちますが、数分で解消され施術直後にメイクをして帰宅できます。
内出血などが出ていても、メイクで隠せる程度となるため、副作用として長引くこともなく、仕事や学校の予定にも影響が出にくい施術です。
ダウンタイム
マイクロボトックスリフトは、ダウンタイムがほとんどない施術となるため、気軽に受けられる治療であることがポイントです。
しかし、施術後は通常のボトックス注射の注意点と同様に、刺激を与えたり血行の良くなる行為をしたりすると、ボトックス製剤の効果が薄れてしまう可能性があります。
マッサージをしないこと、過度に施術部位をこすらないことに加え、サウナや長時間の入浴、激しい運動、飲酒など、血行が良くなる行為をしないように気を付けましょう。
費用相場
マイクロボトックスリフトの費用相場は、1部位あたり22,000~44,000円ほどです。目元の施術は皮膚が薄くシワが目立ちやすいことから、症状によって費用が高額になってしまう傾向にあります。
また、ボトックス製剤の種類によって価格が変動するため、事前に製剤の種類も確認しておくことをおすすめします。
なお、当院のマイクロボトックスリフトには、米国アラガン社のボトックスビスタ®と、韓国デウン社のNABOTAを使用しています。
価格について、詳しくは以下のページをご覧ください。
目の下のシワにおすすめ施術
ここからは、マイクロボトックスリフト以外に目の下のシワにおすすめの施術を紹介します。
ヒアルロン酸注入
目の下のシワが大きく溝になっているなど、進行している場合はヒアルロン酸注射がおすすめです。
ヒアルロン酸注射は、もともと体内に存在する成分であるヒアルロン酸を使用して、シワの溝を埋めていく方法です。
ヒアルロン酸を注入するだけの施術となるため、施術時間は5~15分ほどと短い時間で終わります。また、赤みや内出血が起こる可能性もありますが、長くても2週間ほどで治癒することが多いため、万が一副作用が長引くような場合は、すぐに施術をしたクリニックに相談するようにしましょう。
ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されていくため、吸収されるとともに効果もなくなっていきます。
ヒアルロン酸にもさまざまな製剤があるため、選ぶ製剤によって持続期間が異なります。一般的にヒアルロン酸の効果は6ヵ月~1年ほど持続するとされていますが、中には2年以上持続する製剤もあります。
なお、当院のヒアルロン酸注射について、詳しくはこちらのページをご覧ください。
ケミカルピーリング
20代の肌は、28日間ほどで生まれ変わるとされていて、その働きをターンオーバーと言います。しかし、加齢や紫外線の影響、ストレスなどによってターンオーバーのサイクルが乱れると、さまざまな肌トラブルに発展してしまうことがあります。
ケミカルピーリングは、ターンオーバーを正常に戻し、新しい皮膚に生まれ変わらせる施術で、古い角質を酸によって溶かして剥離することで、肌にハリをもたらし、若々しい状態に導きます。
シワ以外にもニキビやシミ、くすみなどを改善させる効果もあるのが特徴です。
ケミカルピーリングは使用する薬剤によって副作用などが異なりますが、赤み、腫れ、かゆみ、皮むけなどが起こる可能性があります。
当院では、グリコール酸とサリチル酸マクロゴールという2種類のピーリング剤をご用意し、患者様の肌に合わせて施術を行います。
なお、当院のケミカルピーリングについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。
医療ハイフ(ウルトラセルQプラス)
たるみ治療として人気の高いHIFU(ハイフ)は、表皮層や真皮層だけではなく、脂肪層、SMAS層にまで超音波エネルギーを照射することで、肌を土台から治療できるのが特徴です。
SMAS層にエネルギーを届けてコラーゲンの増生を促し、組織の再構築を行うことで、肌の内側からお悩みを改善させます。
HIFUにもさまざまな機種がありますが、ウルトラセルQプラスは、照射幅がスリムとなっているため、目元や口周りなどのデリケートな部分にも照射可能です。
他にも、レーザーと高周波(RF)を照射することも可能で、さまざまな角度から肌の若返りをサポートします。
副作用として、赤み、腫れ、熱傷、しびれなどが生じることもありますが、数日程度で治ることがほとんどです。万が一、酷いやけどなどの症状があった場合は、すぐに治療をしたクリニックに相談するようにしましょう。
なお、当院のHIFUについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。
糸リフト
糸リフトは、コグ(トゲ)のついた特殊な糸を皮膚内に挿入し、肌細胞を活性化させることや、物理的に皮膚を引き上げることができる施術です。
主にたるみ治療に用いられる糸リフトですが、目元に挿入することでたるみだけではなくシワの改善にも効果を発揮します。
目元のシワだけではなく、たるみやクマなどにお悩みの方におすすめの治療です。
副作用として、赤みや腫れ、かゆみ、内出血、しびれ、感染症などが生じるケースもあります。一般的には軽度の副作用であることが多いですが、万が一症状が強く出た場合は、すぐに施術をしたクリニックで処置してもらうようにしましょう。
なお、当院の糸リフトについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。
ベビーコラーゲン
ベビーコラーゲンは、ヒト胎盤由来のコラーゲンを目の下に注入することで、自然にシワや青クマを改善さる治療です。
ヒアルロン酸に比べて形成能力は劣りますが、ベビーコラーゲンであれば皮膚が浅くヒアルロン酸が馴染まない箇所でも馴染みが良いため、症状によってはヒアルロン酸よりも向いているケースがあります。
傷の修復過程で増殖するⅢ型コラーゲンがたっぷり配合されていて、加齢によって衰え始めている組織を再生させる効果が期待できます。
効果は半年~1年ほど持続するため、効果が無くなる前に2回目以降の治療を受けるのがおすすめです。
腫れや赤み、内出血などが生じることもありますが、1~2週間ほどで消失するためダウンタイムがほぼない治療と考えて良いでしょう。
まとめ
目の下のシワに効果的なマイクロボトックスリフトは、副作用が少なく手軽な施術であることで、近年注目されている治療です。
しかし、重度のシワになるとマイクロボトックスリフトでは対応しきれないこともあるため、シワが気になる方は一度クリニックでカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
今泉スキンクリニックでは、マイクロボトックスリフト以外にもさまざまな施術をご用意しているため、患者様の状況や肌の状態、ご希望に合わせて最適な治療を提案させていただくことができます。
目の下のシワにお悩みの方は、ぜひ一度今泉スキンクリニックまでお気軽にご相談ください。