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糸リフトの効果ってどれくらい?持続期間や長持ちさせる方法を紹介

「糸リフトの持続期間はどれくらい?」「効果を長持ちさせる方法はないの?」など、糸リフトを検討している方の中には効果がどれくらい続くか気になるという方も多いでしょう。

糸リフトは、専用の糸を挿入して皮膚組織を物理的に持ち上げることでリフトアップを図る施術です。

糸リフトの施術方法にはいくつか種類があり、効果時間もそれぞれ異なります。この記事では、糸リフトの効果の持続期間や長持ちさせる方法などを紹介します。

糸リフトの効果やメリット

糸リフト持続期間

糸リフトは、コグという小さなトゲがついた特殊な糸を皮下組織に通してリフトアップが期待できる施術方法です。

ここでは、糸リフトの効果を紹介します

たるみ予防効果

糸リフトのメリットは、マリオネットライン・ほうれい線・たるみなどの改善効果が期待できることです。

糸を使用して肌を本来の位置に引き上げることによって、顔のたるみやしわが改善できます。二重顎などの顎下部分のたるみにもアプローチできることが特徴です。

また、以下のような部位も糸リフトの対象部位となります。

  • ゴルゴ線
  • こめかみ
  • 目の下や目元
  • 口元

このように糸リフトには肌にハリをもたせることで、さまざまな肌の悩みを解消できる施術です。

肌のハリ・ツヤを高める効果

糸リフトには肌のハリ・ツヤを高める効果も期待できます。

その理由は、糸リフトの挿入によって皮膚内部の組織や細胞が刺激されて、コラーゲンやエラスチンなどの生成が促されるためです。

これらの美容成分を増やすことによって美肌効果につながります。

ダウンタイムが少ない

糸リフトは肌を切開せずに行うため、ダウンタイムが少ないメリットがあります。

ダウンタイムの症状は軽度なケースが多く、我慢できないほどの痛みが残ることはほとんどありません。

多くの場合、腫れのピークは施術をしてから3日目がピークであり、内出血などの症状が現れても1週間から2週間程度でおさまることがほとんどです。

また、施術によって発生した傷は1週間ほどでかさぶたとなり、そのあとはもとの肌とほとんど変わらない状態まで回復します。

ダウンタイムが少ないことで日常生活への影響が少なく、仕事や家事などに影響が出ることもほとんどないでしょう。

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糸リフトの種類と持続期間

糸リフト持続期間

糸リフトにはさまざまな美容効果が期待できます。ここでは、糸リフトの種類と効果の持続期間を紹介します。

PDO

PDOのリフトアップ効果の持続期間は半年から1年程度です。

PDOは医療用の溶けるポリディオキサノン糸を皮膚に埋め込むことによって、タルミを引き上げる切らないタイプの治療方法です。

糸自体に摩擦力が生まれる特性を持っているため、肌の引き締め効果も期待ができます。

挿入された糸は体内に吸収されるまで皮膚から刺激し続けるため、挿入から時間が経過しても効果を発揮することも特徴です。

また、強くもなく弱くもないちょうどいい力加減で作用するため、細かいしわなどに効果を発揮するといわれています。

しかし、糸リフトの中では持続期間が短い施術方法になるため、長い効果を期待してリフトアップを検討している方は要注意です。

PLA

PLAの効果の持続期間は1年~2年程度です。

PLAは合成ポリマーで生体組織や器官との親和性に優れており、アメリカのFDAの認可を受けている糸です。

形状を変形させることが可能で、凹凸をつけたり、スプリング状に変化させることで弾力性をつけたり引き上げ力を強化できます。

3種類ある糸の中ではもっとも強く、大きなしわやたるみにも効果的です。ほかの方法では引き上げが難しい頬やあごのたるみにも効果が実感できるでしょう。

また、糸は先端が丸い形状であるため、皮膚や周辺の組織に対する刺激が少なく、ダウンタイムが短いメリットもあります。

PCL

PCLの効果の持続期間は2年~3年程度です。

しなやかで柔軟性に優れた吸収糸で、3つの糸の中ではもっとも効果の持続期間が長い特徴があります。形をある程度自由に形成できることから、さまざまな分野で使用されている糸です。

このような特性もあって、口元や目元など日常生活で動かす頻度が多い部位のリフトアップに使用されることが多くあります。

また、体内で100%分解されることから安全性が高いこともメリットの一つです。

一方で、首元や口元のように激しく動かす機会が多い部位においては糸が緩みやすく、効果の持続期間が短くなる場合もあります。

糸リフトの効果の持続期間が短くなるケースと原因

糸リフト持続期間

糸リフトの持続期間は肌の状況や施術内容によって異なる場合があります。ここでは、糸リフトの持続期間が短くなるケースと原因を紹介します。

皮下脂肪が多すぎる・少なすぎる

糸リフトは、皮下脂肪が多すぎても少なすぎても効果が実感できなかったり、持続期間が短くなるケースがあります。

皮下脂肪が多いと強く引き上げる力が必要となり、糸が持ち上げられる量を超えてしまうと、思ったような効果が得られません。糸を増やすという方法もありますが、違和感や引きつれにつながるような可能性もあるため、むやみ増やすとほかの部分で影響が生じます。

また、皮下脂肪が少ない場合も糸の引っかかりが少なくなるため、十分に効果を実感することができません。

いずれにしても自分自身で皮下脂肪の多さを判断することは難しいため、糸リフトの効果を得られるかどうかについて、カウンセリングのときに確認しておくとよいでしょう。

また、皮下脂肪の影響で十分な効果が期待できなくても、他の施術と組み合わせることによって効果が実感できるケースもあります。

糸の本数が少ない

糸の本数が少ない場合も、糸リフトの効果期間が短くなるケースがあります。

ベストな本数は皮下脂肪の状態や、しわやたるみ、マリオネットラインなどの状況によっても変わりますが、片側4本~6本、両側で8本~12本の糸を入れるのが一般的です。

安く抑えたいという理由で本数を減らしても効果が実感できないと意味がないため、カウンセリング時に医師に確認しておきましょう。

カウンセリング不足

糸リフトの効果があまり実感できない場合や、持続期間が短くなるのはカウンセリング不足も原因の一つです。

糸リフトといっても糸の種類や施術方法によって得られる効果は異なります。そのため、「自分がどんな目的で施術を受けるか」、「どんな効果が期待できるか」を明確にしなければなりません。

カウンセリング時に医師に正しく伝わらず間違った施術になると、思っていた仕上がりと違ったり、予想していた持続期間よりも短くなるようなケースもあります。

カウンセリングではしっかりと糸リフトを受けたい理由を明確にし、医師から提示される条件に納得したうえで施術の検討を行いましょう。

医師の技術不足

糸リフトの持続期間が短い理由として医師の技術不足も挙げられるでしょう。

糸リフトの施術は医師の技術力も重要な要素であり、「どんな糸を使ってどの方向に引き上げるか」など、一つひとつの施術に医師の判断が大きく左右されます。

技術力が不足してしっかりとした施術ができないと、悩みが解決されなかったり、効果が実感できないなどにつながります。

このような事態を防ぐためには、実績のあるクリニックや医師を見つけることが大切です。

糸リフトの効果を長持ちさせる方法

糸リフト持続期間

糸リフトの効果は、意識を変えることやメンテナンスで長持ちさせることもできます。ここでは、糸リフトの効果を長持ちさせる方法を紹介します。

糸の本数を増やす

糸リフトの効果を長持ちさせるためには糸の本数を増やすことも効果的です。

挿入する糸の本数が少ない場合だと線で支えながらリフトアップしている状態ですが、本数が増えてくると面で支えられるようになります。その結果、よりしっかりと肌を引き締めることが可能です。

人の本数の目安は片側3本から5本程度が一般的ですが、糸は後から追加することもできます。不安に感じる方は医師に相談して決めましょう。

定期的にメンテナンスを受ける

糸リフトの効果を長持ちさせるためには、定期的にメンテナンスを受けることも大切です。

メンテナンスを受けて問題がある場合は、たるみが気になってきた部分に糸を追加したり、ほかの方法でリフトアップするなどの対策ができます。

定期的に肌の状態をチェックし、早めに対策することで糸リフトの効果を長持ちさせることにつながるでしょう。

施術後のマッサージは控える

糸リフトの効果期間を持続させるためには、施術後のマッサージを控えましょう。

刺激が加わることによって糸がズレたり、定着しなかったりすることで期待できる効果が小さくなってしまう可能性があります。

糸リフトが肌になじむまでには数週間から1ヶ月程度ほどかかるため、この期間中は特にマッサージを控えましょう。

定期的にマッサージに通っている場合はスケジュールを調整し、再開する際には医師に相談することをおすすめします。

施術後は口の開きに注意する

糸リフトの施術後に大きく口を開けたり笑ったりすると、プチっという音がする場合があります。

音がしても糸が切れている場合は少ないものの、効果の継続期間に影響が出る場合もあります。

また、コグが定着していない状態で口を大きく開けると、皮膚の中に引っかかっているコグが外れるおそれがあるため注意が必要です。

歯科治療をしている場合だと治療中に大きく口を開けることで糸が切れるようなリスクもあるため、施術して1カ月程度は十分に気をつけましょう。

まとめ

この記事では、糸リフトの効果や持続期間、長持ちさせる方法などを紹介しました。

糸リフトの効果の持続期間は種類によっても異なりますが、半年~3年ほどです。ただし、皮膚の状態や定期的なメンテナンスの有無、糸の数などによっても変わります。

また、糸リフトを検討する場合は施術を受けるクリニック選びも重要なポイントの一つです。実績がないクリニックを選ぶと、思うような効果が得られなかったり、持続期間が短くなる可能性もあります。

糸リフトを検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。