美容コラム
このシミどうやって治す?シミの種類と治療法
年齢を重ねると、気になってくるのが肌のシミ。ちなみに生まれつきあるものを「あざ」と呼び、年齢とともに増えてくるものを「シミ」と呼びます。また、シミにも種類があり、それらの特徴などをみていきたいと思います。
自分はどのシミ?シミの種類
女性では、老人性色素斑(いわゆる、ろうはん)、肝斑(かんぱん)、雀卵斑(じゃくらんはん、いわゆるソバカス)、対称性真皮メラノサイトーシス、炎症後色素沈着の5種類のシミがあります。男性では老人性色素班、炎症後色素沈着の2種類がほとんどで。ごくまれに肝斑もみられます。
・老人性色素班(いわゆる、ろうはん)
老人性色素班の形と分布は、円形の茶色いシミが左右バラバラに生じています。色は茶色・こげ茶色で、シミとそうでない部分の違いがすぐわかります。男性にも生じますが、気にされない方が多いようです。発症時期は中年以降です。
・肝斑(かんぱん)
肝斑は、左右対称モヤモヤとした茶色いシミが特徴です。最初は頬骨辺りに薄いシミができ、少しずつ両方の頬に広がっていきます。まぶたには生じないことが特徴ですが、最終的には目の周りを囲みながら広がり、鼻下にもシミが出来るようになります。30歳から40歳の女性に多く、男性には滅多にできません。
・雀卵斑(いわゆる、ソバカス)
雀卵斑は、左右対称に粒状のシミが横一線にできているのが特徴です。子供の頃からできはじめ、思春期頃に最も目立つようになります。肝斑との違いは、肝斑は目の周りに生じ、鼻の上には生じませんが、雀卵斑は鼻の上にも生じます。また、男性にはまず生じないことも特徴です。発症時期は3歳頃からで、思春期に目立つようになりますが、30歳頃から徐々に薄くなることが多いようです。
・対称性メラノサイトーシス
対称性メラノサイトーシスは、左右対称に粒状の黒っぽいシミができているのが特徴です。頬骨付近、おでこの外側、小鼻にできることが多く、頬部分では粒状にできますがおでこの外側では面状にできます。また、肝斑はまぶたにはできませんが、対称性メラノサイトーシスはまぶたにもできることが特徴です。男性に生じることは稀で、ほぼ女性にみられるのも特徴の一つです。他のシミは表皮内に増えていくのに対し、対称性メラノサイトーシスは真皮内に増えていくのも特徴です。発症時期は思春期前後で加齢とともに濃くなります。
・炎症性色素沈着
炎症性色素沈着は、日焼けやケガ、やけど、吹き出物などのあとにできるシミです。老人性色素斑との違いは、シミとそうでない部分の境界線がわかりにくく、色もムラがあります。男性のシミはほとんどが炎症性色素沈着になります。仕事や外でのスポーツなどで日焼けを繰り返すと高い確率で生じます。
シミの予防法
・紫外線対策
シミができないようにするには、どのような予防をしたらよいのでしょうか。
まずは、紫外線対策です。日焼け止めは毎日塗るようにしましょう。紫外線が強い夏のだけでなく、冬や曇、雨の日でも日焼け止めを塗るようにします。
日焼け止めを正しく塗布できている方は意外と少ないので、塗り方も紹介します。
500円玉くらいの量を手のひらにとり、顔全体にまんべんなく塗ります。この時、塗りムラがないように注意しましょう。家の中でも紫外線は入ってくるので、自宅で1日を過ごすという日でも日焼け止めは塗るようにしましょう。
・摩擦対策
日常的に些細な摩擦が起きることで、メラニンは増えていきます。これは摩擦によってシミが起きやすい方とそうでない方がいます。
洗顔の時に顔をゴシゴシと洗っている方は要注意です。特に頬部分は、頬骨があるため摩擦を受けやすくなっています。また、自宅で使用できる美顔器なども、使い方を間違えると肌に摩擦を与えてしまうことになります。日々の生活の中で、肌に負担をかけているようなことがないか、今一度振り返ってみても良いかもしれません。
シミの治療法
できてしまったシミに対しては、どのような治療法があるのでしょうか。まず、自分でシミの種類を見極めるのは難しいので、専門家に診てもらった方が良いです。
紫外線の影響や老化により生じる老人性色素班や雀卵斑は、レーザーや光治療で取れやすく、数回の治療で取れるそうです。
肝斑は、ホルモンバランスの乱れや、摩擦、ストレス、紫外線などが原因で生じます。専用のレーザーと飲み薬で時間をかけて治療していく必要があります。
炎症性色素沈着はレーザー治療が適さないので、ピーリングとビタミンC導入で治療していきます。
対称性メラノサイトーシスはレーザー治療を行います。肝斑との見分けが難しいですが、肝斑や雀卵斑と合併することもあるので、正確な診断が難しいシミです。対称性メラノサイトーシスと診断されると、保険が適用されるので、早めの治療をオススメします。
また、歳をとってからまとめてシミを取ろうと考えるかもしれませんが、シミは年月が経つと大きく広がるので、肌の回復力の高いうちに早く取ることをオススメします。
シミには色々な種類があり、専門家でなければ判断が難しいものもあります。「歳をとってからまとめて治療しよう」と思うかもしれませんが、シミが大きくならないうちに、また、肌の回復力が高いうちに専門家に診てもらったほうが良いでしょう。
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