美容コラム
気になるAGA治療の効果|薄毛の原因や自分でできるケア・効果が期待できる飲み薬をご紹介
最近髪の毛が薄くなってきたかも…と鏡を見て薄毛に気付いたという経験はありませんか?
成人男性の多くが薄毛に対して悩んだり、危機感を覚えたりします。
中には「薄毛は遺伝性だから」と諦めている人もいるのではないでしょうか。
しかしAGAは適切に治療すれば改善が見込める病気です。
この記事ではAGA治療の効果や薄毛の原因にアプローチする簡単ケア・またケアでは効果が出なかった人への飲み薬についても詳しく解説していきます。
AGAは多くの男性が悩む症状
薄毛の中でもAGAと呼ばれる男性型脱毛症は、思春期以降に始まり徐々に進行していく人が多い症状です。AGAの患者は20~50代と幅広く、年齢はあまり関係がありません。
遺伝性が強いため、AGAになりやすい人となりにくい人がいるのは事実ですが、生活習慣の乱れやストレスといった後天的要因も大きく、誰もがAGAに悩む可能性があるのです。
またAGAは進行性の薄毛のため、一度発症すると自然に完治することはほぼ期待できず、ほったらかしにしておくとどんどん薄毛は進行してしまうかもしれません。
そのため、「AGAかも?」と思ったらできるだけ早めに治療を始めるのがおすすめです。薄毛の悩みがある方はまずクリニックのカウンセリングの予約をしてみてはいかがでしょうか。
AGAの原因とは?
AGAの主な原因は男性ホルモンにあります。男性ホルモンと聞くと、筋力や骨格を強くしたり、毛を濃くしたり…といったイメージを持つ方が多いでしょう。
しかし、前頭部や頭頂部などにおいては、逆に軟毛化現象を引き起こすことがわかっています。
男性ホルモンの一種であるテストステロンは5αリダクターゼと結びつくと、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変換されます。
このジヒドロテストステロンがホルモン受容体に結合することで、頭髪のヘアサイクルが乱れて薄毛が進行するという仕組みです。
このホルモンが多ければ多いほどAGAのリスクは高まります。またこれらは遺伝子レベルで数が決まっているため、AGAは遺伝性が強いといわれているのです。
後天的なものとしては、生活習慣の乱れやストレスといった要因も無視できません。生活習慣の乱れやストレスは頭皮環境や髪の毛の成長と密接に関係しているからです。
実際、強いストレス環境にいると脱毛症になってしまう人もいます。また、肌に合っていないシャンプーの使用・ヘアカラー・紫外線によるダメージなどの外的要因も原因です。
自分でできるケアを試してみよう
忙しくてなかなか病院へ行く時間がない人や、とりあえず自分でできることから始めたい人は、まず簡単にできるセルフケアから始めてみましょう。
すぐに取り入れることができる方法として
- 生活習慣の改善
- 頭皮ケア
- 育毛シャンプー
- 育毛トニック
- マッサージ
などが挙げられます。
生活習慣の改善
髪の毛への栄養不足・ストレス・睡眠不足など、さまざまな生活習慣の乱れを改善することで薄毛への治療が期待できます。
髪の毛の成長にはたんぱく質や亜鉛などの多くの栄養素が関係しています。そのため、これらの栄養素が不足していると、髪の毛に元気がなくなり薄毛の進行に拍車をかけてしまうのです。
しかし髪の毛にいいからといって、たんぱく質だけ摂取するなど、特定の栄養素だけ摂ればいいかというとそういうわけでもありません。コレステロールを例に挙げてみます。
体内のコレステロール値が高くなると、血行が悪くなることにより血栓ができて心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因となります。
健康面では何かと悪者にされやすいコレステロールですが、髪の毛の場合は逆にコレステロールが不足するとパサパサになってしまうのです。
もちろん多すぎても血行に影響を及ぼすため、薄毛の原因にも関わってきます。適切な量を摂取することで健やかな髪の毛に近づくことが可能です。
普段の食事が偏らないように、バランスよく栄養を取り入れてみましょう。またストレスや睡眠不足はホルモンバランスの乱れを引き起こし、発毛に影響することもあります。
適度に運動をして、ストレスなく規則正しい生活を送ることが薄毛ケアの第一歩です。
頭皮ケア
頭皮環境の悪化は、AGAのリスクを高めます。
せっかく生えてきた髪の毛が充分に育つことができずに抜け落ちてしまったり、髪の毛に必要な栄養素が届きにくくなったりするからです。
特に整髪料や洗浄力の強いシャンプーなどは頭皮への刺激が強く、頭皮環境を悪化させやすいので、避けた方がいいでしょう。
整髪料やシャンプーの流し残しがないようにしっかりすすぐことも大切です。また、夏は紫外線・頭皮の蒸れなどにより頭皮環境がより悪化しやすくなります。
紫外線を長時間浴び続けると髪の毛だけでなく頭皮にもダメージを与えてしまうのです。
頭皮を保護する日焼け止めの使用や、帽子を被るなど、紫外線から頭皮を守る工夫をしてみましょう。
育毛シャンプー
毎日使用するシャンプーも育毛・発毛促進に効果的な商品を使うといいでしょう。AGAの原因となる男性ホルモンを阻害し、頭皮環境を整えてくれる効果が期待できるものもあります。
育毛シャンプーにもさまざまな種類がありますが、低刺激で無添加のものを選ぶのがおすすめです。
育毛トニック
育毛シャンプーだけでは不安という方は、育毛トニックも併用してみてはいかがでしょうか。育毛トニックには頭皮の匂いやフケを改善する成分が配合されているものが多いので、頭皮環境の改善に効果的です。
メントール配合などで爽快感があるものは、汗をかきやすい夏に積極的に併用するといいでしょう。
マッサージ
薄毛の原因の1つに血行不良があります。
その場合は血行を良くすることで薄毛の改善が期待できるでしょう。
毎日のシャンプーの際に軽く頭皮を揉むようにマッサージをすることで血行促進につながっていきます。強くマッサージしすぎると反対に頭皮を傷つけてしまう原因になるので要注意です。
爪は立てずに指の腹を使って心地いい程度にマッサージをすると、頭だけでなく体全体の血行も改善が期待できますよ。
さまざまなケアを試しても効果がない場合も
残念ながら、自分自身でケアをしたけれど効果がほとんど実感できないという場合もあります。
AGAの原因はさまざまで、遺伝・ストレス・生活習慣など複数の要素が薄毛となって表れていることもあるのです。
そのため、人それぞれの原因にあった適切な治療を行う必要があります。セルフケアに限界を感じたらなるべく早めにAGAの治療を開始できるよう、まずはクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。
AGA治療の効果が期待できる飲み薬
クリニックにおけるAGAの治療は投薬治療・注入治療・自毛植毛の3つがあります。まず取り掛かるのが飲み薬による投薬治療です。
効果を実感するまでに半年から1年はかかる治療です。AGA治療で処方される治療薬はいくつかありますが、その中でもフィナステリドとデュタステリドを主成分とした薬を紹介します。
フィナステリドが主成分のもの
AGAの主な原因の発端となるのは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼと結びついてジヒドロテストステロンへ変換することです。
フィナステリドは内服薬「プロペシア」の主成分であり、その5αリダクターゼに対する阻害剤です。ジヒドロテストステロンへの変換を阻止することで、AGAの症状を遅延させます。
「プロペシア」は日本初のAGA治療薬です。世界でもその効果は認められ、今ではさまざまな国で使用されています。また、同様の成分が含まれたジェネリック医薬品として「フィナステリド錠」もあります。
デュタステリドが主成分のもの
デュタステリドは厚生労働省に認可されている内服薬「ザガーロ」に含まれる有効成分です。
フィナステリド同様、5αリダクターゼを阻害する働きをします。
5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型がありますが、「プロペシア」はⅡ型にのみ有効であり、主にAGAの進行を止めてくれる役割があります。
それに対し、「ザガーロ」はⅠ型とⅡ型両方へのアプローチが期待できるのでAGAの改善に効果的です。そのため、「プロペシア」で効果を実感できなかった人が次に「ザガーロ」を服用すると効果が表れたという例もあります。
AGAを飲み薬で治療する場合の注意点
AGAの治療を開始し、実際に飲み薬を服用することになると、注意しなくてはいけない点がいくつかあります。
料金・副作用・管理方法・服用期間などを理解し、納得したうえで服用を始めることがおすすめです。
保険適用外
残念ながらAGA治療で飲み薬を服用する際には、保険は適用されません。AGA治療は命を脅かす病気ではないため、保険適用外とされているのです。
参考までに内服薬にかかる費用の相場は1ヵ月につき5,000円~10,000円となっています。
費用の面が心配な方は、ジェネリック医薬品「フィナステリド錠」を服用することで、相場価格よりも費用を抑えることができるでしょう。
副作用がある
他の薬と同じように、AGAの内服薬にも副作用があることを理解しておきましょう。「プロペシア」および「ザガーロ」における副作用は以下のものが報告されています。
- 性欲減退
- 勃起不全
- 肝機能障害
薬を服用し始めてすぐに副作用が現れる場合もあれば、長期間服用することで現れる場合もあります。
服用後に万が一体調に変化があった場合にはすぐ医師に相談しましょう。
男性限定の薬である
AGAの内服薬「プロペシア」と「ザガーロ」は男性限定の薬であるため、女性や子どもが服用することはできません。
特に妊娠中の女性は注意が必要で、飲むことは禁忌とされています。家族や子どもが誤って手にしないよう、管理には十分に注意してください。
飲み続ける必要がある
飲み薬の種類にもよりますが、服用してから効果がでるまでには時間がかかります。
最低でも半年〜1年は飲み続ける必要があるのです。
髪の毛が生え変わるにはサイクルがありますが、AGAはそのサイクルが乱れてしまいます。
服用の効果によってヘアサイクルが整ったとしても、新しい髪が生えてきて効果を実感できるまでにはある程度の時間を要するでしょう。
そのため、数ヶ月続けただけで「効果がなかった」と判断するのは時期尚早です。
またAGAは進行性の薄毛なので、途中で薬を飲むのをやめてしまうと効果はストップし、AGAの症状が再び進行してしまう可能性があります。
飲み薬でAGA治療の効果を実感しよう
AGA(男性型脱毛症)は男性なら誰でも発症する可能性のある症状です。
主な原因は男性ホルモンによるもので、遺伝性が強いものではありますが、生活習慣の乱れなども大きく関係しています。
規則正しい生活を送ったり、頭皮環境を整えたりすることで、自分自身でケアすることも可能です。
とはいえどうしてもセルフケアだけでは効果があまり感じられないことも多いでしょう。
その場合には適切な治療をし、内服薬を服用することで改善が期待できますので、ぜひ早めに治療を検討してみてください。
AGA治療のご相談は今泉スキンクリニックへ
薄毛はセルフケアではなかなか改善せず、悩まれている方も多いのではないでしょうか。
当クリニックでは、AGA治療に関してのカウンセリングにて適切な治療方法をご提案させていただきます。
一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な対応を心がけております。
AGAの治療に関してのカウンセリングのご予約は電話・専用フォーム・LINEから受付可能です。
ぜひ一度当クリニックにご相談ください。
【記事監修】今泉 明子
今泉スキンクリニック 院長 日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医
聖マリアンナ医科大学を卒業後、皮膚科医として経験を重ねるほか、米・ニューヨークの大学で研究に従事。帰国後、都内の皮膚科クリニック院長を経て、今泉スキンクリニック(六本木)を開院。
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