シミも肝斑もメラニン性の色素斑ですが、治療法は大きく異なります。
皮膚科専門医がきちんとシミ部位をカウンセリングして、老人性色素斑なのか、肝斑なのかをしっかりと診察。最適な治療法をご提案いたします。
老人性色素斑によるシミ
フォトフェイシャル/M22・IPL
まわりの組織を傷つけることなく、メラニン色素のみに集中ダメージを与えることのできる光治療器です。照射後3~7日間でかさぶたのようにポロポロと剥がれ落ちていき、シミを除去します。コラーゲンが再生されるため、キメや質感も整います。
詳しくはこちらケミカルピーリング
グリコール酸や乳酸などのフルーツ酸を肌に塗布して、普段の洗顔では落としきれない古い角質を除去し、ターンオーバーを正常に戻します。何度か繰り返すことでメラニンの排出を促進し、シミを少しずつ薄くしていく治療法です。
詳しくはこちら肝斑(かんぱん)によるシミ
Fotona QX(QスイッチYAGレーザー)
皮膚組織の深い部分に働きかけるQスイッチYAGレーザーの作用により一気に皮膚の新陳代謝が改善するため肌色が明るくなります。また、深い部分に働きかけるためくすみだけでなく引き締め改善効果も期待できます。
肝斑・炎症後の色素沈着によるシミ
イオン導入(トラネキサム酸/ビタミンC)
おもに肝斑と、炎症後の色素沈着にも効果のある治療法です。メラニンの生成を抑制しながら炎症を鎮めるトラネキサム酸、美白効果と肌荒れ改善効果のあるビタミンC、いずれかを肌の深部まで届けます。ビタミンC導入は日焼け後の肌にもオススメです。
詳しくはこちらあらゆるシミに
トレチノイン・ハイドロキノン
トレチノインはビタミンA誘導体。肌の新陳代謝を促し、シミを薄くするという効果があるため、医師の診断で三段階の濃度から症状や肌質に合ったものを処方します。美白剤のハイドロキノンには、メラニン合成に関与するチロシナーゼの働きを弱め、さらにメラノサイトの数を少なくするという働きがあります。シミを薄くするだけでなく予防する効果もあるので、医師の診断のもとで処方いたします。
※再診料¥1,100が掛かります。
トレチノイン・ハイドロキノンのメリット
シミやソバカス、肝斑、ニキビ跡などの色素沈着に対し、クリニックの治療と併用することで、さらに強力にケアができます。
注意事項(リスク・副作用)
トレチノインの注意事項
- 約2カ月を使用期限の目安とし、要冷蔵で保管してください。
- 使い始めて2~7日は軽い赤み、カサつき、皮ムケ、かゆみが出ることもあります。これは薬の効果ですが、強い刺激を感じた場合は使用頻度を下げる、使用を中止するなどして医師の診断を受けてください。
- 使用中は紫外線による影響を受けやすくなっています。保湿と紫外線ケアを毎日欠かさずおこなってください。
- 妊娠中、妊娠の可能性がある場合は使用しないでください。
ハイドロキノンの注意事項
- 約2カ月を使用期限の目安とし、要冷蔵で保管してください。
- 使い始めるとき、手首などでパッチテストを行ってください。使用中にとくに強い刺激を感じた場合は使用頻度を下げる、使用を中止するなどして医師の診断を受けてください。
- 使用中は紫外線による影響を受けやすくなっています。保湿と紫外線ケアを毎日欠かさずおこなってください。
トレチノイン・ハイドロキノンの使用方法
- クレンジングと洗顔をして、化粧水をなじませたあとの肌に使用します。
- まずトレチノインを、患部からはみ出さないように注意しながら、綿棒などを使って塗っていきます。
- トレチノインが完全に乾いたら、上からハイドロキノンを、患部よりも少し広めに塗布します。
- 乳液やクリームでしっかりと保湿します。朝は、必ず日焼け止めを使ってください。最初は赤みが出ることもありますが、続けて使ううちに軽減されていきます。