美容コラム
ボトックス注射の効果と副作用は?|男性に人気の施術や料金・持続期間も紹介します
美容整形の中でもポピュラーになりつつあるボトックス注射。有名人が施術を受けているといったイメージの方も多いのではないでしょうか。
男性の脱毛が一般的になってきたように、ボトックス注射もシワ・たるみ・多汗症などが気になる男性から注目を集めているのです。
今回は、そんなボトックス注射に関する効果や副作用、また、男性向けの施術内容・料金・持続期間などについて詳しくご紹介いたします。
ボトックス注射治療とは
ボトックス注射とは、筋肉の緊張をリラックスさせることで、身体のさまざまな悩みに対処する美容治療法です。
一時的に筋肉が麻痺する効能を利用して、シワ改善・アンチエイジング効果・筋肉質で太く見える部分を細くするなどの美容効果が得られます。
また、ボトックス注射には種類があり、厚生労働省が認可しているのはアラガン社のボトックスビスタのみで、それ以外の安価なボトックスは韓国製の薬剤が多いです。
なお「注射」と聞くと痛みを想像する方もいるかもしれませんが、ボトックス注射の際にはほとんどのクリニックで麻酔薬を使用するため、さほど心配はいりません。
ボトックス注射の効果
ボトックス注射を打つことによる美容効果は大きく分けて3つあります。性別に関係なく、顔のシワ改善・小顔効果・脚や腕を中心とした痩身効果です。
それぞれ具体的にどのような変化が期待できるのか、確認してみましょう
シワの改善でアンチエイジング効果
加齢とともに増えてくる避け難い顔のシワですが、深く刻まれた固定ジワになってしまう前にボトックス注射を打っておくことで、皮膚にシワの癖が付きにくくなります。
すると、「抗加齢」といわれるアンチエイジング効果を抜群に感じられるでしょう。
すでにおでこ・眉間・目尻などのシワが気になる場合も、適切な量と期間で注入することによって改善が見られます。
小顔効果
筋肉の過剰発達が原因でエラが張っている場合には、ボトックス注射によって筋肉を緩め、休ませることで、エラの張り具合も落としていくことができます。
歯ぎしりによるエラ張りに悩んでいる方にもおすすめです。
骨を削るなどせずとも、小顔治療はボトックス注射のみで効果が出るケースが多いといわれています。
脂質改善効果
ボトックス注射とは別に、脂肪溶解注射というものがあります。
こちらは、デオキシコール酸という脂肪を溶かす成分を特に脂質が多い部分(二重顎・お腹周り・お尻など)へ注射し、老廃物を溶かした脂肪を排出させることで脂質改善を行う方法です。
ボトックス注射はあくまで筋肉への効果がメインのため、脂質へアプローチしたい場合はこの脂肪溶解注射を使うことになります。
痩身効果
筋肉量が多く、なかなか細くならない部位に対しても、ボトックス注射はおすすめです。
筋肉の張りが緩んでいくことで、ほっそりとしつつも引き締まったラインになります。
なお、筋肉が細くなっても生活に支障は出ないため、安心して施術を受けられます。
スポーツなどでしっかりとした筋肉がついてしまい、なかなか体型を変えられない方におすすめです。
これらに該当するお悩みがある方は、まずぜひ一度、今泉スキンクリニックでカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
ボトックス注射の主な副作用
ここまでは主にボトックス注射に関するメリットを中心にお伝えいたしましたが、美容医療を受けたことがない方からすると、副作用などのデメリットは非常に気になる点でしょう。
事前にしっかりと副作用についても知識を得ておくことで、さらに安心して前向きに施術を検討できます。
では、ボトックス注射の施術後に起こりやすい3つの副作用についてご説明いたします。
内出血・腫れ・むくみ
起きやすい副作用として、施術後すぐに注射針による内出血が起こることがあります。同様に、ボトックスを打った部位周辺が腫れる・浮腫むなどの症状が出る場合もあります。
いずれも軽症のケースが多く、1〜2週間で改善することがほとんどです。
美容注射の施術時は、どんな注射であってもこのような副作用が起きる可能性はあると認識しておいた方が良いでしょう。
吐き気・めまいなどの体調不良
こちらは稀な副作用の症例ではありますが、絶対に起きないとはいえないので、施術を受ける前に必ず頭に入れておきましょう。
ボトックス注射を打った後に、吐き気・めまい・呼吸の苦しさ・痙攣などが起きた場合は、早急に施術してもらった病院へ報告をしてください。
これらは全身性副作用と呼ばれ、薬剤が想定以上に効いた場合に起きます。時間が経つにつれ収まるケースが多いですが、発症時は自己判断せず、必ず医師へ相談しましょう。
表情に違和感
あってはならないことではありますが、ボトックス注射時の注入量が多すぎるなど症状や体質に合っていない施術を受けてしまった場合、表情筋がうまく動かず不自然な表情になることがあります。
具体的には、笑おうとしても引きつってしまったり、口角が下がったり、左右非対称になったりしてしまうなどの症例です。
それだけボトックス注射の施術には技術が必要なため、経験豊富な医師を見つけることが重要になります。
男性に人気の施術箇所
ここまで、ボトックス注射の効果と副作用について確認しました。多数のメリットがあるボトックス注射ですが、特に男性にはどのような施術が好まれているのでしょうか。
男女共にボトックス注射には人気がありますが、特に男性への人気が高い施術個所をご紹介します。
顔
男性に人気のある施術箇所は、全身の中でもさまざまあります。中でも顔はやはりシワの改善とエラの改善(小顔効果)が1番でしょう。
特に、営業マンなどのビジネスパーソンは第一印象を大切にするため、顔の施術を希望する人が多いです。
おでこや眉間のシワが目立たなくなるだけで、若々しく柔らかい印象になります。
また、エラの張りや二重顎がシャープになることで、スマートな印象を作ることもできます。
加齢によるシワ対策を早いうちから行うことで、周囲の反応が良くなり、前向きに仕事に取り組めるという声もあるほどです。
上半身
上半身のボトックス注射というと、女性の場合は二の腕の施術が多いですが、男性の場合、制汗効果のために施術を受ける方も多くいます。
厚生労働省のHPには下記の通りその有効性が記されています。
「有効成分はボツリヌス菌によって産生されるA型ボツリヌス毒素であり、用法及び用量を厳守し、重度の原発性腋窩多汗症(=体温上昇や過緊張状態によって過剰な汗が傍から出てしまう状態)など以外には使用しないこと」
いまだ原因については解明されていない部分の多い多汗症に悩まされている男性も多い中、精神的な面からアプローチしても改善しない場合は、安心してボトックス注射治療を検討することができるでしょう。
主にワキにボトックス注射を打つことで、数ヶ月〜半年前後の間、効果を感じられます。シワ改善同様、こちらもビジネスパーソンの心強い味方です。
下半身
過去に本格的にスポーツをしていたなどで、ふくらはぎや太ももに筋肉がしっかりついているという男性も多いのではないでしょうか。
特に、ししゃも脚で悩んでいる男性にとって、ボトックス注射で筋肉量を細くする治療法は非常に人気です。
また、ふくらはぎへのボトックス注射は、施術範囲が広いため、個人差はありますが1か月程度で効果を実感できる場合が多く、短期間で結果が出る点も人気の理由といえるでしょう。
ボトックス注射の料金相場
ボトックス注射の施術料金は部位・使用する製剤・クリニックなどによって変動します。
また、美容目的による施術の場合、保険適用外となり全額自費です。ここからは、部位別でボトックス注射の料金の相場をご紹介しましょう。
ワンポイント治療なら
- 目尻シワ
相場:1〜6万円前後(個人クリニック:3〜5万円前後、大手クリニック:1万円弱)
- おでこ
相場:1〜6万円前後(個人クリニック:3万円〜、大手クリニック:5千円以内)
- 眉間シワ
相場:1〜6万円前後(個人クリニック:3〜5万円前後、大手クリニック:5千円以内)
- 小顔・エラ改善
相場:3〜10万円前後(個人クリニック:5万円〜、大手クリニック:3万円前後〜)
- 二の腕
相場:6万円前後〜
- 太もも
相場:10万円前後〜
- ふくらはぎ
相場:5〜15万円前後(個人クリニック:8〜17万円前後、大手クリニック:20万弱)
- 多汗症
相場:3〜30万円前後(個人クリニック:6万円前後〜、大手クリニック:3〜30万円前後)
個人クリニックか全国展開の大手クリニックかどうか、薬剤の種類などによって、料金は大幅に変動する傾向があります。
本記事では、ボトックスビスタという厚生労働省が認可しているボトックス注射での施術料金相場をご紹介しています。
全体的・広範囲で治療するなら
- 顔全体
相場:5〜10万円前後(大手クリニック:3万円弱〜) - 顔〜二の腕〜脚全体
相場:10〜25万円前後
顔のシワ改善と腕・脚の痩身目的などのように、全体的にボトックス注射を打ちたい場合は、クリニックごとの料金メニューや割引などによって価格がかなり変動します。
こちらは、大手クリニックの部位ごとの料金を合わせた場合のおおよその相場を記載しています。
料金面で不安がある方も、まずは施術無しでカウンセリングのみを受けることができるので、下記リンクより今泉スキンクリニックへご相談の予約をしてみてください。
ボトックス注射の持続期間
ボトックス注射後の持続期間は、施術部位によって差があります。例えば、シワ改善など表情筋への施術であれば、約3〜6ヶ月程度の持続が期待できます。
また、ふくらはぎの場合は、約6ヶ月と比較的持続期間は長いです。
それに対し、二の腕へのボトックス注射は、約6ヶ月〜1年程度効果が持続する場合もあるといわれています。
一般的には4〜6ヶ月ごとの定期的な施術を受けることで、長期的に効果を持続できます。
もちろん効果の出方や持続期間には個人差があるため、担当医とよく相談してから施術を受けましょう。
ボトックス治療に悩んだら…
現在すでにボトックス治療を受けている方の中には、施術後の効果に満足いかず、悩まれている方もいるのではないでしょうか。
副作用とは異なり、明らかに効果の出方に問題がある気がするなど、施術を受けた病院に相談しても解決しないのではないかとお困りのケースも見受けられます。
お悩みごとに対して正しく効能が発揮されれば、非常に高い効果をもたらしてくれるボトックス注射。
だからこそ、反対にそのようなお悩みごとが発生してしまう場合もないとはいえません。
そんな時は、セカンドオピニオンとして、お困りごとのカウンセリングからスタートしてくれるクリニックへの相談がおすすめです。
別の施術をアフターケアとして受けることで、本来のボトックス注射の効果を発揮させながら、お困りの状態を改善できる場合もあります。
一度施術を受けた担当医に相談するか、セカンドオピニオンが受けられるクリニックのカウンセリングを受けてみるなど、ぜひ自分に合いそうな方法を試し、決してボトックス治療を受けたことを後悔しないようにしてください。
ボトックス治療で悩みを解消しよう
本記事では、近年男性にも注目を集めているボトックス注射について、効果や副作用・持続期間・料金など、さまざまな観点からご紹介いたしました。
女性の美容医療として広まったボトックス注射ですが、第一印象を大切にする男性のビジネスパーソンや体型を変えたい元スポーツマン・多汗症で悩む方にも高い効果をもたらすため、非常に人気を集めています。
もし、現在身体についてお困りごとがあり、ボトックス注射の効能がその悩みに当てはまりそうであれば、ぜひ一度、クリニックでカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
施術前のカウンセリングでは、お困りごとに対して、ボトックス注射が適応するかどうかをしっかりと医師が判断するところから始まります。
また、厚生労働省が認可しているアラガン社のボトックス注射であれば、安心度はさらに高まるでしょう。
ボトックス注射が気になっている方は、ぜひ本記事を参考にし、前向きに施術を検討してみてください。
【記事監修】今泉 明子 今泉スキンクリニック 院長
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医 聖マリアンナ医科大学を卒業後、皮膚科医として経験を重ねるほか、米・ニューヨークの大学で研究に従事。帰国後、都内の皮膚科クリニック院長を経て、今泉スキンクリニック(六本木)を開院。